残業代請求を弁護士に依頼した場合の費用はどれくらい!? 岡山オフィスの弁護士が解説
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桃太郎伝承で有名な岡山県は、日本三名園の「後楽園」をはじめ、江戸の風情を色濃く残す倉敷の美観地区など観光地も多く、サービス業がさかんな土地でもあります。
そのため、美容業界やアパレル業界、スーパーなどの小売業界で日々仕事に励んでいる方も数多くいらっしゃることが予想されます。しかし、そんなサービス業界ではサービス残業が横行し、残業代が支払ってもらえずに働かされている方も少なくないと言います。
会社側に残業代の支払いを求めるためには弁護士に協力を求めるのが一番ですが、残業代請求を弁護士に依頼する場合、弁護士費用はいくらくらいかかるのでしょうか。
1、弁護士に残業代請求を依頼したときの費用内訳
残業代を請求しようという方の中には、弁護士に依頼せずに自力で請求したいと思われる方もいらっしゃるかと思います。しかし、有力な証拠を集めて未払い残業代を獲得できる可能性を高めるためには、弁護士のサポートを得ることが不可欠です。弁護士に依頼をする際にはどうしても費用が発生するものですが、まずはどのようなことにいくらくらい費用がかかるのかについてみていきましょう。
法律相談料とは、弁護士に相談するための費用です。
② 着手金
着手金は正式に弁護士に依頼する場合にかかる費用のことです。問題解決の成否にかかわらず発生します。
③ 手数料
残業代請求の際に利用する内容証明郵便のような、書類作成などにかかる費用のことです。事務所によっては着手金に含まれている場合もありますので、依頼前に確認をしたほうがよいでしょう。
④ 成功報酬
残業代請求を行って無事に未払い残業代を獲得できたときにかかる費用です。たいていの場合、会社側から獲得できた金額から弁護士に支払うことになります。万一、問題解決に至らなかった場合には、「成功報酬を受け取らない」との姿勢を取っている法律事務所もあります。
⑤ 実費
実費とは、弁護士が問題解決をするためにかかった諸経費のことです。具体的には、裁判所に出向いたときの交通費や宿泊費、書類のコピー代・切手代・収入印紙代・通信費といったものが該当します。実費は意外に大きな金額になることもありますので、依頼前によく確認しておいたほうがよいでしょう。
2、弁護士に依頼するメリット
弁護士に残業代請求を依頼するためにかかる費用は、決して少なくはありません。しかし、そのような費用を支払ってでも弁護士に依頼するメリットは数多くあります。どのようなメリットがあるのか、具体的に見ていきましょう。
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(1)書類作成や様々な手続きにかかる時間的コストや手間が削減できる
弁護士は残業代請求を含め法律問題を解決するプロです。そのため、残業代請求に必要な書類の作成や手続きをすべて一任することができ、時間的コストや手間暇の削減につながります。
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(2)残業代請求を行うことに対するストレスも軽減できる
残業代請求を自力で行おうとすると、会社の社長や上司などと直接対峙しなければなりません。しかし、弁護士に任せていただければ、ご本人の代わりに弁護士が会社側と交渉を行いますので、精神的な負担も軽くなるでしょう。
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(3)交渉を有利に進められる
弁護士に残業代請求を依頼する最大のメリットは、会社との交渉を自分側が有利になるように進められることです。交渉は自力でもできなくはないものの、会社側の言い分に丸め込まれてしまったり、そもそも会社側が交渉にまともに応じなかったりすることも考えられます。しかし、弁護士の名前で交渉を申し入れれば、会社側もぞんざいな対応はできないと考え、交渉に応じてくれる可能性も高まるでしょう。
3、弁護士費用を抑えるにはどうすればよい?
弁護士に依頼するメリットはいろいろあるものの弁護士費用はできるだけ節約したいものです。そこで、弁護士費用を抑える方法についてご紹介します。
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(1)事前に多くの証拠を集めておく
弁護士費用が高くなる要因のひとつに、弁護士が証拠集めを行わなければならず、その手間暇や時間にコストがかかることが考えられます。できる限り弁護士に証拠資料の収集を依頼しなくて済むように、あらかじめ自力で証拠を集めておきましょう。そうすれば、弁護士が証拠集めをする時間や手間暇が省けるので、結果として弁護士費用を抑えることにつながります。
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(2)無料の法律相談を効率よく利用する
最近では初回の法律相談料を無料とする法律事務所が増えているため、無料相談を利用することでも費用を抑えることができます。さまざまな法律事務所に相談して見積もりをもらうことで料金を比較することもできますし、弁護士との相性も確かめることができます。
法律相談に行く際は、話したい要点をまとめたメモと残業代請求に関係がありそうな資料をすべて持参されることをおすすめします。そうすれば、弁護士が短時間で効率的に現状を把握することができるので、相談の時間をより有意義に使うことができるでしょう。 -
(3)正式に依頼する前に料金を確認しておく
弁護士に法律相談をして正式な依頼を検討するときには、弁護士費用の見積書が提示されますが、提示される料金をよく確認することも費用を抑えることにも繋がります。
例えば、相談料や着手金が無料の「完全成功報酬制」の事務所では他に料金がかからない代わりに成功報酬が高く設定され、結果として着手金が設定されている法律事務所よりも費用が高額になるケースがあります。一見弁護士費用が安そうに見えても、全体的な費用を鑑みると費用が高くなることも考えられるので、じっくり時間をかけて費用を検討したうえで依頼したほうよいでしょう。
4、まとめ
弁護士費用は決して安いものではありません。しかし、手間暇やコストが削減できる、会社と直接やりとりをするストレスも軽減できる、交渉を有利に進めることができるといった、費用に見合うだけのメリットは享受できます。
残業代請求を行う際は、ベリーベスト法律事務所 岡山オフィスにご相談ください。労働問題の経験が豊富な弁護士が、証拠収集から書類作成・手続きまで全面的にサポートいたします。弁護士がお客様に代わって会社側との交渉も行いますので、万一交渉がうまくいかずに訴訟や労働審判になったときにも安心です。
残業代請求をご検討される場合には、お気軽に当事務所の岡山オフィスまでご来所のうえ、ご相談ください。
- この記事は公開日時点の法律をもとに執筆しています